はじめまして諸君。
このたび活かす水槽設備屋さん、
及びティダ株式会社に入社した木村です。
上記の通り、私はAB型ではありませんが
二面性を持っております。
誰隔てなく笑顔を振りまく天使の一面もありますが、
一方、裏では海洋系の大学を卒業したという看板を武器に
超排他的論理思考で相手を見下す悪魔の一面も兼ね備えております。
入社して数日たったある日、
挨拶をしてきました。
「おはよう！あんまん」
…. あんまん。あんまん？
私は何故あんまんと呼ばれたのか
わからないながら「あ、おはようございます！」と
元気よく返答してやった。
意味は不明だがあくまで私は新入社員。
とにかく元気を振りまくしかなかろう。
そんな挨拶が数日続いたある日、
ようやくその答えに辿り着くことができた。
小腹が空いたのでコンビニで肉まんを買おうとしたとき、
肉まんの隣に「あんまん」があったのだ。
なるほど。
私の苗字が「木村」だから
「木村屋のあんまん」にかけて
彼はそう呼んでいるんだと理解。
と同時に
「木村屋って、あんまんじゃなくてアンパンじゃね？」
と疑問が生じる。
そう、あんまんは木村屋ではなく「井村屋」なのだ。
なんて浅はかで低レベルの発想なんだ。
しかし私は新入社員。
カタチだけの先輩でも間違いを指摘するのは気が引ける。
明日もまた「あんまん」と挨拶されるのだろう。
がしかし、
彼は翌日にこう挨拶してきた。
「おはよう！太郎」
・
・
・
なんて安易で稚拙な発想なんだ。
捻りすら感じられない。
そして翌日には
「おはよう！庄之助」
・
・
・
一瞬迷ったが、それは確実に大相撲の行司の名前だと理解。
そしてそこまで面白くもない。
そのタイミングでとうとう「あんまん」について触れてみた。
「あ、そういえばですね！あんまんは木村屋じゃなくて井村屋でした！
この前スーパーで見かけたときにあれ？？って思ったんすよ～笑」
私なりに先輩を傷つけないように配慮した
精一杯の優しさで伝えた… つもりだった。
なんと彼は一言。 「へー。」
私はこのときすべてを悟りました。
どーでもいいんだな、と。
その刹那、己のイデオロギーの概念が壊れ、
天使と悪魔という表裏一体の存在が混沌としました。
大地は裂け、空は轟き、海は唸りをあげ、
世界は呼吸することを止めました。
そして、
僕はひとつ上の大人になりました！
皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
